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p226 宇田雄一「古典物理学」
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【SEOテキスト】宇田雄一「古典物理学」T5への修正が最小限の修正であることを表す。T4をT2とT3の二人三脚に例えれば、T4がガリレイ変換やローレンツ変換といった運動性の変換(§4-5-4)に対する対称性を持たないことは、T2とT3の歩幅が違いすぎて身動きがとれなくなるようなものだ。T2の歩幅に当たるのがガリレイ変換に対する対称性であり、T3の歩幅に当たるのがローレンツ変換に対する対称性だ。そこでT2の代わりに、T3の歩幅に合った理論を持って来て、二人三脚をやり直すとT5が出来る。T4が運動変換に対する対称性を持たないことは、それ自体としてはT4の欠点ではなく、それは、もしT4が正しければ「静止」という語に自然で厳密な定義を与えることが出来る(§4-5-2)ことを、意味するだけだ。T4とT5のどちらが正しいのかは、実験や観測の結果によって決まる。実験や観測の結果によれば、正しい理論は何らかの運動変換に対する対称性を持つはずだ。したがってT4は正しい理論ではない。それではT5は正しいかというと、T5も正しくない。なぜなら、T5では万有引力が全く無視されているからだ。ローレンツ変換に対する対称性を持ち、かつ万有引力も正しく考慮に入れた理論が、簡単には見つかりそうにないので、とりあえずローレンツ変換に対する対称性だけを確保したものが、T5だと考えておけばよい。それでも、万有引力の精密化である重力場を正しく考慮に入れたT8が、T5から進化したものだから、T4よりはT5の方が正しい路線に乗っていると言える。T04とT05や、T14とT15や、T24とT25についても同様のことが言える。T4とT5の関係、T04とT05の関係、T14とT15の関係、T24とT25の関係は、いずれも進化の具体例ではないが、ここで述べておくのが適当だろう。T04,T14,T24には局所性が無く、T05,T15,T25には局所性が有るということも、ここで思い出しておくのがよい。T1→T2→,T3→,T4→T14,T5→T15,T04→T24,T05→T25,進化・総合,場形式化,ローレンツ対称化
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