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p279 宇田雄一「古典物理学」
このページの上端へ行く ホーム 前のページ 次のページ 宇田雄一について
【SEOテキスト】宇田雄一「古典物理学」けではなく、連続体として考えられる場合もあっただろうが、どちらだとしても此処での議論の行方には関係ないし、連続体を記述するための用語ないし記号を本書では用意しなかったので、ここではエーテルを質点の集まりと見なして話を進めることにする。さて、もしエーテル仮説が正しいならば、H,F,MはT2(P1,・・・,Pn,Q1,・・・,Qk;0;S,U,I,J)におけるものと同じで、Lのみ異なる理論を作れるはずだ。こうして出来上がった理論をエーテル理論と呼ぶことにする。T4がガリレイの相対性原理に反するという事態をエーテル理論によって説明するとは、エーテル理論のLがV2,n+k(gal(v),1)の下で不変になっており、エーテル理論に依れば、歴史h2(P1,・・・,Pn;f;S)and h2(Q1,・・・,Qn;g;S)における自然の部分相互間の相対的関係と、歴史h2(P1,・・・,Pn;[V2,n(gal(v),1)](f);S)and h2(Q1,・・・,Qn;[V2,k(gal(v),1)](g);S)における自然の部分相互間の相対的関係とは等しくなっているが、T4(P1,・・・,Pn;S,U,I,J)によれば、歴史h2(P1,・・・,Pn;f;S)and h3(E(g);S,U)が可能でも、歴史h2(P1,・・・,Pn;[V2,n(gal(v),1)](f);S)and h3(E([V2,k(gal(v),1)](g));S,U)は可能でないとされるのだ、と主張することを言う。空気と音波の関係に置き換えて考えれば分かり易い。T4の物理法則を、音はあらゆる方向に331[m/s]の速さで伝わるという法則に例え、h3(E(g);S,U)を、ある方向に331[m/s]の速さで伝わる音波に例えると、h3(E([V2,k(gal(v),1)](g));S,U)は、それとは別の方向に331[m/s]とは違う速さで伝わる音波に例えられる。空気分子の運動法則がエーテル理論に相当し、これをガリレイ変換の下で対称と考える。したがって、エーテルか相対性原理かどちらかを選べ、という問いの立て方は間違っている。エーテル理論が相対性原理に抵触しても良いと考えるならば、T4がガリレイの相対性原理に反するのは何故かという疑問は、そもそも出てこないはずだ。T4がガリレイの相対性原理に反するのは何故かを説明するということは、
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