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p307 宇田雄一「古典物理学」
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【SEOテキスト】宇田雄一「古典物理学」では[15]を除く全ての経験文、T6,T7,T8では[20]を除く全ての経験文を、経験的に確かめることが出来るものと仮定すると、T1,T2,T02,T12,T22,T5,T05,T15,T25,T4,T04,T14,T24では[15]を除く全ての経験文を真にするS,U,I,J、T3では[15]を除く全ての経験文を真にするS,U,J、T6,T8では[20]を除く全ての経験文を真にするS,U,W,I,J、T7では[20]を除く全ての経験文を真にするS,U,W,Iが存在するか否かを確かめることは出来る。それと同時に、T1,T2,T02,T12,T22,T3,T5,T05,T15,T25,T4,T04,T14,T24では[15]を除く全ての経験文、T6,T7,T8では[20]を除く全ての経験文をS,U,W,I,Jに対する条件と考え、これらの条件を満たすことをもって、ガリレイ系,ローレンツ系,絶対静止系,標準系それぞれの定義とすることが出来る。そうすれば、ガリレイ系,ローレンツ系,絶対静止系は立方格子系(§4-5)に一致する。質量や電荷、電磁場の値という語だってわけが分からぬと言えなくはない。マッハは、質量をわけが分からぬと言い出した最初の人だ。本章の問題意識は、このマッハの問題意識の拡大したものだ。経験的に確認できない(わけが分からぬ)語を含む文を拒絶して行く態度を、実証主義と言う。マッハ自身はこれを「形而上学的要素を排除する」と表現した。実証主義の立場をとりつつ、意識的に論理学を信頼する態度を、論理実証主義と呼ぶ。このように、アレもわけが分からぬコレもわけが分からぬ、と言い出せばきりがないのであって、ある程度までは〜系の時と同様の方法で、確認できる部分を抽出し、わけの分からぬ語に定義を与えることも出来ようが、それにも限度がある。全ての未定義語をわけが分からぬものとして拒絶すれば、どの理論にも経験的に確認できる部分は全く残らない。逆に言えば、どの理論にも必ずわけの分からぬ部分があると言うことだ。理論が出来上がった後で、それが正確にはどういう意味なのか解釈しようとすれば、どんどん基礎未定義語を減らして行くことになる。反省的態度としての実証主義はこれだ。その反対に、理論を作り上げる途中の段階では、新しい語(例えば
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